

株式会社エルジオ 様

所在地 :
岡山市北区大内田
年 商 :
339億円(令和4年9月期)
事業内容:
石油製品サプライ、天然ガスサプライ等

システム変更に伴い業務の標準化と効率化を実現
株式会社エルジオ様は創業から100年を超える石油製品サプライ業界を代表する老舗企業です。
2004年7月にカスタマイズ型販売管理システムFMMAXを導入すると同時に、様々な業務の見直しや改善を実現されました。
今回は、取締役玉野事業所所長の弘中様、物流部部長の坂本様をはじめ、実業務に携わっている社員の皆様から、エルジオ様のビジネスにおける特徴、システム導入の効果や、今後の展望等をお伺いしました。
カイタックホールディングス(以下CT):石油製品サプライ業界の中でのエルジオ様のビジネス領域、特徴をお聞かせください。
弘中様:ボイラー、工業炉や自家発電で使用される企業向け燃料や船舶への燃料および潤滑油類の販売を行っています。
自社で「物流機能」を有している事が最大の特徴です。弊社では、瀬戸内海に面した玉野油槽所に、タンク10基を保有し20台以上のタンクローリーおよび3隻の給油船を運航して安定的なエネルギー供給が出来る体制を整えています。



CT:船舶への燃料供給という点について、もう少し教えて頂けませんでしょうか。
弘中様:船舶への燃料供給は、陸上施設への給油とは異なり「動いている船」が相手です。
船の動静やポートによって、給油のタイミング等の状況が変化していくため、非常に手間が掛かります。また、各ポートでのローカルルール等もあり、それらに対応する必要もあります。
そのような中、弊社にご依頼頂ければ北海道から鹿児島まで、現地の給油船会社との調整から燃料供給まで全て請け負う事が出来るという点が、海上給油ビジネスにおける当社の一つの特徴であると考えています。



CT:石油製品、特に重油や軽油といった燃料の場合、商品的な差別化が難しいと思うのですが、エルジオ様がお客様から選ばれるポイントはどんなところにあるとお考えでしょうか。
弘中様:石油製品はJIS規格品のため商品の差別化は出来ません。そのような中で当社が差別化が出来るポイントは、やはり「物流機能」を持っているという事です。
余り認知されていないかもしれないのですが、石油製品は供給が不安定になることがあります。特に灯油等の季節商品は、冬場の冷え込んだ時期に供給不安や運送のキャパオーバー等が発生する可能性があります。弊社は自社で保有する油槽所と輸送機関による安定的な供給を評価頂いています。



CT:少し視点を変えたご質問ですが、エルジオ様の中でのシステム利用面について、同業他社さん等とも比較して、どのように評価をされていらっしゃいますか。
坂本様:私は入社時から現在のシステム(以下、FMMAX)を利用している為、比較対象が無いのですが、現時点ではベストな仕組みだと思っています。逆にシステム化されていないと業務が回せないですし、同業他社さんからも「色々と対応が早いけど、どんなシステムを利用しているの?どうやっているの?」と聞かれる事もあります。
小林様:私は現在のFMMAXを導入する前から業務に携わっていますが、当時は海上給油に関する伝票はワープロに近い方法で1件1件、手入力を行っていました。また、受発注の業務も注文用紙の切り貼りをしてFAX連絡するなど、かなりの手作業が発生していました。FMMAXを導入してからは、二重入力が無くなり、またFAXOCRシステムやWEB受注システムとの連携によって、かなりの業務効率化が実現出来たと感じています。
弘中様:FMMAXの機能追加で対応して貰っていますけども、以前に比べ価格の決定方式が複雑になっています。以前は月決め方式が多く、仮に手作業であっても対応できていましたが、現在は週決めや日決めなどもあり、システムがないと管理が出来ないと思います。直近では、原油価格高騰による補助金を含めた管理も必要になってきている為、複雑性が増してきているというのが現状です。



CT:最後に、エルジオ様で、今後、見直しを行いたい業務や、システムの利用方法を再検討したい事がありましたら、お聞かせ頂けませんでしょうか。
坂本様:現在、陸上のタンクローリーや海上の給油船で利用しているタブレットシステムを事務所側とオンラインで接続して、当日の急な予定変更や追加の配送連絡もリアルタイムに現場で確認が出来る環境にしていけたらと考えています。
(注)現在は、FMMAXから受注(配送)データをタブレット側に取込、配送完了後に給油確定数量や在庫移動情報をFMMAXに連携する手法をとっている。



お客様導入システム全体概要
