株式会社カイタックホールディングス ITソリューション部
導入事例
Case studies
実際にシステム導入いただいたお客様の
導入経緯や導入後の感想をご紹介
Customer profile
お客様について
バイオリサーチセンター株式会社 様
所 在 地
：
名古屋市東区泉
事 業 内 容
：
医科理化学研究機器輸入・販売
システム範囲
：
見積業務、輸入業務、輸出業務、検査業務、差益差損処理機能、全状況照会機能、ロット・シリアル・有効期限別在庫管理機能、在庫取り置き機能、BIツール連携機能 など
Customer reviews
お客様の声
システム化で散在していた情報を集約し、30％の事務工数削減を実現
バイオリサーチセンター株式会社様は、世界的に評価を得ている医科理化学研究機器や教育実習機器を厳選して、国内の医学・歯学系の大学や民間製薬企業の研究部門に輸入販売をされています。
2012年7月に輸出入業務にも対応したカスタマイズ型販売管理システムFMMAXを導入し、貿易業務など様々な業務の見直しや改善を実現されました。
今回は、代表取締役の森様、営業管理部門の織田様、社内システム担当の横井様から、バイオリサーチセンター様の沿革や、ビジネスにおける特徴、システム導入の効果や、今後の展望等をお伺いしました。
※お客様の役職は2022年7月現在
バイオリサーチセンター様の沿革について教えて頂けませんでしょうか。
元々は私が前身の企業で、海外メーカーの研究機器を日本国内の大学をはじめとした取引先に輸入販売をしていたのですが、その企業の業務を引継ぎ1985年に創業しました。
カイタック
森様
海外メーカー品の輸入販売という事ですが、海外の仕入先はどのように開拓されたのでしょうか。
カイタック
森様
前身の会社から取引のあるメーカーもありましたが、商品を確保する事が大事ですので、めぼしいメーカーをまわって仕入ルートを開拓しました。当時は今のメールのようなツールはありませんでしたので、「テレックス」を使ってやり取りをしていました。
また、特段英語に堪能という訳ではありませんでしたが、「身振り手振り」も含めてコミュニケーションをとっていました。今では、当社も語学に堪能な社員も何人かいますけどね。
また、コロナ禍前までは毎年のように、国際学会にメーカーの立場（自社製品企画開発部門有り）として出展しつつ、そこで色々なメーカーの情報を集めて仕入先を広げていく活動をしていました。
今後も徐々に海外の展示会にも参加出来るようにしたり、エージェントを使って積極的に情報を収集していきたいと考えています。
お取引をされている主要な海外メーカーとしては、どのようなところがありますでしょうか。
カイタック
森様
ADInstruments（ADI社）が主要な仕入先で、延べ33年位の付き合いになります。
同社のデータ収録ハードウェア PowerLab とソフトウェア LabChart は、業界のスタンダード的な製品として世界的規模でよく知られていて、ハードウェアはオーストラリア、ソフトウェアはニュージーランドで開発が行われています。
当社は、このADI社と共同出資でADIジャパンという合弁会社を設立し、ADI製品の日本国内への輸入・販売促進等の業務を行っており、日本の総代理店の立ち位置です。
日本国内でも、多くの大学（医学部・歯学部・薬学部）や、民間の製薬企業の研究機関等で幅広く利用されており、国内累計販売数は1万台位になります。
森様
仕入先としては他にも、スペイン、ドイツ、アメリカのメーカーがあると思うのですが、欧米系のメーカー製品が多いのは何か背景があるのでしょうか。
カイタック
森様
電気生理学という分野では、歴史的にドイツがリードしていて、ドイツ国内の最大の研究機関であるマックス・プランク研究所等で基礎研究が盛んに行われていたという背景が大きいのではないかと思います。
先ほども少しお聞きしたのですが、バイオリサーチセンター様の自社製品の企画・開発の取組について教えて頂けませんでしょうか。
カイタック
森様
数年前から、オプトジェネティクス（光遺伝学）という方法論が開発され、その技術を活用した装置を大学の先生と共同研究を行い、製造認可を受けて、当社で開発を始めたというのがきっかけです。現状では東京の製品開発課で製品企画・開発を行い、営業部門経由で国内の取引先に販売したり、海外の取引先に輸出しています。
森様
バイオリサーチセンター様が販売されている製品群は、単純に「売って終わり」ではなく、利用方法の説明やサポートが必要になると思うのですが、その辺りの対応はどのようにされているのでしょうか。
カイタック
森様
お客様へのサポートは重要な事で、製品が研究目的に叶うように機能して始めて認められるものなので、それまではお客様に寄り添った対応を心がけています。
また、これは日本独特の習慣ですが、購入頂く前の事前検証等のご支援も行っています。
最後に、今後 力を入れていこうとされている分野があれば教えて頂けませんでしょうか。
森様
今までは動物実験機器に関する商品が多かったのですが、高度管理医療機器等販売業の許可も取得し、人用の検査医療機器の分野にも、今までのノウハウを活用して取り組んでいきたいと考えています。
カイタック
ここからは横井様と織田様に、販売管理システム更新のきっかけや、活用についてお聞きしたいと思います。
カイタック
現状の販売管理システム（FMMAX）導入の経緯を教えて頂けませんでしょうか。
織田様
当社は輸入商社で、国内のお客様からの受注情報を元に海外のメーカーに発注を行うのですが、元々利用していたシステムでは受注から発注への連係機能等がなく、発注担当者は営業部門からの受注情報を元に手作業でメーカー毎に仕分けをして、外部のサブシステムで発注書を作成するといった手順になっていました。
また、発注と仕入が連係していないので、仕入も手入力を行うなどの二重作業が多く発生し、手間がかかっていましたし、入力ミスが発生する原因にもなっていました。
環境面でも、当時運用していたサーバ機器が徐々に調子が悪くなっていましたので、ハードウェアだけではなく、システムも含めて更新を検討しようという事になりました。
カイタック
横井様
システム選定の状況についても教えて頂けませんでしょうか。
横井様
当時利用していたシステムの上位版を含めて、全部で5社のベンダーから検討を行いました。カイタックさんからは、貿易業務を含めて一つのシステムで対応可能なテンプレート提案でしたが、他社の提案は販売管理システム＋貿易パッケージシステムという組み合わせ、若しくは、貿易管理機能を完全にカスタマイズを行うという提案でした。
当社としては、元々は海外発注業務を別システムで対応していたという事もあり、システム自体を複数に分けて運用したくないという思いがありましたし、完全なカスタマイズ案ですと費用が高額になりましたので、最終的にバランスの取れたカイタックさんの案を採用することにしました。
カイタック
実際に販売管理システム（FMMAX）へ更新してからの効果は感じられましたか。
織田様
更新当初は大変でしたが、その後はとても楽になりました。今までは情報が分断されていて、例えば、製品のシリアルナンバーで入荷からの履歴を追いかけようとした場合も、システム内外の色々なところを探す必要がありましたが、システムの中で情報が確認出来るようになりましたので、かなり便利になりました。
カイタック
実際にどれくらいの業務時間削減が出来たのでしょうか。
感覚値になりますが、全体で30％位の削減に繋がったと思いますよ。
横井様
織田様
他にも、誰かが休んだ時でも、システムの中で情報が確認出来るので、他のメンバーでの対応が出来るようになりました。また、毎月の在庫棚卸でも、管理精度が上がったおかげで実在庫と理論在庫の差異が少なくなりました。
カイタック
システムが変わる事によって、逆に手間が増えたという側面はなかったでしょうか。
織田様
きっちりわかり過ぎて、誤魔化しが利かなくなった点ですかね。融通が利き難くなったというか。
カイタック
他に、システム的に改善出来たらいいなという点はありますか。
織田様
エラーが発生した時の原因究明が早く出来るようになるといいなと思います。
例えば、自分がどんなオペレーションをしてエラーに繋がった、とかがわかる機能があれば助かります。
横井様
サポート面では、エラー発生時の対応等の質問にも早く対応して貰っているので、そこは助かっていますね。
あと、これは要望ですが、サポートサイトを構築して貰えると助かります。過去に自分が問合せをした履歴をWEB上で確認出来たり、その内容を他のメンバーに共有出来るようになるといいなと思います。
カイタック
最後に、今後システム的に取り組んでみたい事などがあれば教えて頂けませんでしょうか。
横井様
FMMAXを利用して8年ほどになりますので、その蓄積データを有効に活用出来る仕組みを構築したいと考えています。具体的には、顧客軸や商品軸で売上の明細情報が簡単に照会出来るWEBベースのアプリケーションの開発を検討しています。
また、音声入力等、AI技術を活用した業務システムに発展していけるといいなと思います。
カイタック
Overview diagram
お客様の業務概要図
